ご利用例(お声)
ご自宅(部屋)に引きこもって医療機関に連れて行くことができない、どうすればよいかわからない、というご家族の方に多くご利用いただいています。
当ページでは実際に当社の民間救急車・搬送をご利用いただいた方の状況を案内しています。
※以下の搬送例は実例ではありません。
過去の搬送例をわかりやすく「モデル化」したものです。
◆2025年8月 強迫性障害と認知症とお酒がやめられない方の搬送を追加いたしました。
◆2024年6月 患者様のご家族から「搬送お礼のお手紙」をいただきました。
◆2024年4月 お酒がやめられない・統合失調症の方の搬送を追加致しました。
緊急搬送依頼:
女性の方:強迫性障害:えっ!?衣服が少ない状態でいる??
70歳のお母さまから「35歳の娘を病院に連れて行ってほしい」との電話がありました。
娘さんは以前から「強迫性障害」で、何でも汚れているように感じてしまうとのことです。過去に入院歴もあり、しばらくは通院し薬を服用していましたが、ここ半年ほどは薬を飲まなくなってしまいました。
症状は悪化し、現在では手も真っ白(透き通るような手のよう)になっています。シャワーを2~3時間も浴びることがあり、自室(2階)にこもって裸で過ごすことも少なくありません。
強迫性障害は、実際にはあり得ない事柄や状況に強い不安を抱き、それが不合理だと理解しながらも過度にとらわれて無意味な行動を繰り返す病気です。
例えば「手を何度も洗う」、「鍵がかかっているか何度も確認する」といった行為が典型です。
出庫前にブリーフィング(必要な情報を簡潔に伝える打ち合わせや説明)がありました。
対象は〇〇子さん(35歳)、強迫性障害の診断歴があります。ご自宅2階で過ごすことが多く、手洗いや長時間のシャワーが日常的です。裸でいることもあり得るため、まずは看護師さんがご自宅に入り、スタッフが安全を確保しつつ説得を行います。
本日の禁句は「入院」です。入院への強い拒否反応が予想されます。説得が不調に終わった場合は、患者さんのプライバシーを守りながら安全に搬送するため「スマキ(毛布で包む方法)」を実施することになります。
スタッフの標語は「精神搬送はMAXで備えよ!」です。
1.まずはスタッフの安全を最優先に確保すること
2.そのうえで患者さまの安全を守ること
3.窓際では(飛び降り防止のため)背を窓に向けて立つこと
4.包丁やお箸類、鋭利な物は入室後すぐに確認・除去すること をお願いします。
当日の対応
説得は2時間30分に及びました。患者さんはシャワー室(お風呂)で閉じこもっていましたが、粘り強い話し合いの末、ようやく病院に行くことを承諾いただきました。大変でした…。疲れました。でも良かったです。患者様にとっての再スタートの日になりました。
ご家族様からは「民間救急が来てくれたあの日が限界でした。3か月経った今、本当に助かりました。ありがとうございます」と感謝のお言葉をいただきました。
患者さんはこれまでにも何度か入退院を繰り返してきましたが、今回は仕事にも復帰されているとのことです。私どもも「よかった、よかった、あの日から三ヶ月!患者様は回復へ向けて動いておられるんですね。」と心より嬉しく思っています。
強迫性障害は回復に時間を要する病気ですが、少しずつ、着実に良くなっていきます。ゆっくりと回復の道を歩んでいきましょうね。
注意:衣服が少ない状態でおられた場合は、毛布などでやさしく包み込み、患者さまのプライバシーを守りながら安全に搬送いたします。
男性の方:もの忘れや判断力の低下とお酒をやめられない問題
患者様のご家族からご相談のお電話をいただきました。
ご本人はまだお若い方で、強い言動や突発的な行動の可能性があるとのことでした。さらに格闘技の経験もあると伺い、通常の4名体制では危険と判断しました。
当事業所では、通常は看護師1名(女性または男性)、介護士2名(体力のある男性)、民間救急車講習を修了したドライバー1名の計4名で対応いたします。今回は安全を最優先に考え、さらに体力に優れたスタッフ2名を加え、車両も2台での搬送体制を整えました。
ご高齢のお母様のご負担を考慮し、費用は通常の4名体制と同額で対応させていただきました。なお当事業所では、安全性を高めるための専用防具なども備えており、フル装備で安心して搬送できる準備を整えております。
病院から施設様への搬送となります。出庫前にブリーフィング(事前説明)があり、所長より
①「精神搬送はMAXで備えよ!」の社内標語の指示があり、フル装備で!
②まずスタッフの安全を確保する事!
③その次で申し訳ありませんが「患者様の安全を必ず確保」する指示がありました。
搬送にあたっては「決してご本人を傷つけてはいけない」という方針のもと、事前に病院へ入院時のご様子を確認いたしました。地域連携室のご担当者様からは「当初はご不安な点もあったようですが、現在はとても落ち着いておられますよ」とのお話をいただき、スタッフ一同安心して準備に臨むことができました。
実際に病院へ到着すると、ご本人はとても穏やかで優しい印象の方で、無事に施設様への搬送を完了いたしました。ご家族の思い出と現在のご様子には違いがあるように感じられましたが、私たちは今後の回復と安定を心からお祈りしております。
私達の宝物です。
2024年6月に患者様のご家族から「搬送お礼の手紙」が届きました。
このようなお声は私達スタッフの宝物です。
幾度も説得を重ねて実現した搬送、その結果がこのお便りの中に表れています。搬送日から4カ月が経ちました。
私たちは精神搬送において、常に「退院後のご本人の姿」を思い描き、その未来に焦点をあてながら取り組んでおります。今回のお便りは、まさにスタッフ一同が願う将来の姿を語ってくださっているものと感じ、大きな喜びで胸がいっぱいになりました。
温かいお手紙を頂戴し、心より感謝申し上げます。
「本当に良かった」 ― ただその一言に尽きます。
緊急搬送依頼:
〇〇県〇〇〇市生活保護支援課よりのご依頼
支援センターのご担当者様から「本日これから搬送をお願いできますか」とのご連絡をいただき、当日の緊急搬送となりました。
通常は事前にご本人のご様子を詳しく伺ってから出動しますが、今回は突然のご依頼であり、現場で柔軟な対応が求められるケースでした。
当事業所では「精神搬送は常に最大限の備えで」という方針のもと、看護師と複数の男性スタッフを含む体制で出動いたしました。看護師は救急バッグを携行し、安全に備えた上での搬送準備を整えております。
搬送中、ご本人からは様々なお話がありましたが、私たちはまず「安心して病院に到着していただくこと」を最優先にサポートいたしました。到着後には医療機関での対応が始まり、スタッフ一同も安堵いたしました。
人それぞれに抱える背景や事情は異なり、時に私たちの共通する日常世界とは異なる感覚を持つ方もいらっしゃいます。それでも、退院後には再び社会の中で安心して過ごしていただくことを願い、私たちは搬送に取り組んでおります。
※この内容は実際の事例をもとにしたものではなく、搬送の流れをわかりやすくイメージ化したモデル例です。
奥様:心の病と育児放棄・・・?
ご家族の方からご相談をいただき、その日のうちに緊急搬送となりました。実はご依頼前から何度か夜間に相談のお電話をいただいており、ご主人はご高齢のご両親のもとに身を寄せながら、奥様と小さなお子様のことを心配されていました。
当事業所は医療機関ではありませんので診断はできませんが、ご家族の強い不安を受け止め、安全に医療へつなげることを第一に考えました。所長は「一日でも早く専門の先生につなげることがご家族を守ることにつながる」と判断し、搬送の準備を進めました。
当日はご自宅で説得を重ね、時間はかかりましたが最終的にご本人も「まずは先生と直接話してみる」と気持ちを固めてくださり、無事に民間救急車にご乗車いただけました。
ご主人は「ようやく安心できた、あとは病院に任せられる」と胸をなでおろしておられました。
この搬送を振り返ると
1.ご家族が孤立する前に、病院へとつなぐことができた。
2.ご本人にとって治療へ向かう第一歩となった。
3.小さなお子様の生活リズムを守りながら搬送できた。
これらが何よりの成果だと感じております。看護師からも「お子様の姿を思い浮かべると胸がいっぱいになった」との声がありました。
私たちは常に「安全に、ご本人とご家族を医療につなぐこと」を使命とし、今後も取り組んでまいります。
※この内容は実際の事例ではなく、搬送の流れをイメージ化したモデル例です。
男性の方:思春期等による、ひきこもり
お母様からご相談をいただき、その日のうちに搬送を行いました。
当日は乗務員、男性介護士2名、女性看護師の計4名で対応し、民間救急車と別車両に分かれてご自宅へ伺いました。
ご本人は当初、自室から出ることに強い不安を示されましたが、スタッフが時間をかけて寄り添いながら説得を行い、少しずつ階下まで移動していただくことができました。その後もなかなか気持ちが整わないご様子でしたが、根気強くお声掛けを続けた結果、最終的にはご本人の意思で車両にご乗車いただけました。病院には約40分で無事到着し、入院の手続きへと進むことができました。
この過程では、ご家族には見えないところでスタッフ自身も心を動かされる瞬間がありました。ご本人の姿が、自分の家族と重なって感じられたためです。そうした思いも含め、私たちにとって搬送は単なる業務ではなく、深い責任と感情を伴うものだと改めて実感いたしました。
結果として、ご本人は無事に入院され、お母様にも大変安心していただけました。私たちも「これからの回復への道筋が見えてきた」と強く感じております。
(ご注意):通院・入院・退院はすべて医師の診察・判断によるものです。
本記載には私たちスタッフの希望や思いも含まれていますが、医師の診断とは関係ございません。
男性の方:心の病
お母様からのご相談を受け、その日のうちに搬送を行いました。
当初は「JRで一緒に帰宅する予定」とのことでしたが、念のため安全に備えて民間救急車での搬送をご希望されました。そこで、乗務員・男性介護士・女性看護師の計3名で車両を手配し、東北地方までお迎えに伺いました。
現地では想定以上の不安や緊張が見られ、移動の際には一時的に落ち着かないご様子もありました。そのため急きょ応援スタッフ3名が追加出動し、万全の体制を整えて関東の病院まで搬送することができました。
結果として、ご本人は無事に入院され、お母様も安心されたご様子でした。
現在では数カ月が経過し、回復への道筋が少しずつ見えてきていることを心より願っております。
女性の方:依存症
ご家族(娘様)からのご相談を受け、その日のうちに搬送を行いました。
当日は乗務員、男性介護士2名、女性看護師の計4名で対応し、民間救急車とサポート車両の2台に分乗してご自宅へ伺いました。当事業所では、原則として4名体制で安全に搬送を担当しております。
当日はご本人の体調やお気持ちを考慮し、朝のうちに搬送を実施しました。看護師が2時間にわたり丁寧にお声がけを行い、また経験豊富なスタッフが加わり安心していただけるように配慮しながら説得を続けました。
医療搬送では、時に敏感に反応されやすい言葉があります。そのため今回は「検査のための通院」という形でご説明を行い、最終的にご本人のご理解をいただいて乗車いただくことができました。病院到着後も落ち着かれるまで時間をかけて対応し、無事に搬送を完了しました。ご家族からは「本当に助かりました」と感謝のお言葉をいただき、スタッフ一同安堵いたしました。
入院へとつながることで、治療や回復に向けての第一歩が踏み出されたと感じております。搬送後、スタッフの胸にはさまざまな思いが残りましたが、それだけご家族の気持ちに寄り添いながら取り組んだ搬送であった証でもあります。
男性の方:心の病
神奈川県内のご自宅から、都内の病院への搬送をご依頼いただきました。
ご家族からは以前より「ご本人の対応にとても困っている」とのご相談をいただいておりましたが、なかなか正式なお申し込みがなく当事業所としても心配しておりました。
当初はご家族が自家用車で病院へ向かおうとされたものの、移動の途中で対応が難しくなり、最終的に午後になって民間救急車での搬送をご依頼いただきました。
当事業所では原則4名体制で搬送を行っており、今回は乗務員、男性介護士2名、女性看護師が担当。民間救急車とサポート車両に分乗してご自宅へ伺いました。看護師が丁寧にお声掛けを行い、ご本人も徐々に気持ちを落ち着けてくださり、決心されたご様子でご乗車いただけました。結果として大きな混乱もなく、約2時間で無事に都内の病院へ搬送を完了することができました。
ご家族の強い不安に寄り添い、専門の医療機関へ安全につなぐことができたことを、スタッフ一同大きな安堵とともに振り返っております。
女性の方:依存症と心の病
お父様からご相談をいただき、その日のうちに搬送を行いました。
ご本人とのやり取りにご家族だけでは対応が難しいとのことで、民間救急車での移送をご希望されました。
当日は乗務員、男性介護士2名、女性看護師の計4名が担当し、民間救急車とサポート車両の2台に分乗してご自宅へ伺いました。看護師が中心となり、ご本人のご希望を丁寧に受け止め、否定せずにお話を重ねた結果、落ち着いて車両にご乗車いただくことができました。その後の搬送も大きな混乱なく進み、無事に病院へ到着しました。
到着先の病院では複数のスタッフが受け入れ準備を整えてくださっており、スムーズに引き継ぎを完了できました。搬送後にはお父様から深く感謝のお言葉をいただき、スタッフ一同も安堵いたしました。
あれから数カ月が経ち、回復に向けた歩みが進んでいることを心より願っております。
男性の方:こころの不調 / メンタルヘルスの問題
相談員様から14時にご依頼のお電話をいただき、当日の搬送を行いました。
午前中から他の民間救急事業者や関係機関が対応していましたが、ご本人の不安が強く、搬送が難航しているとのことで、16時までに病院に到着してほしいとのご要望でした。
当事業所からはスタッフ4名が現場へ向かい、関係機関の方々と連携を図りながら対応を引き継ぎました。スタッフがじっくりとお話を伺い、約30分の説得を経て、無事に車両にご乗車いただきました。その後は大きな混乱もなく、16時過ぎには病院へ到着し、受け入れを完了いたしました。
今回の対応では、
1.ご本人のお話を否定せずにしっかりと聞くこと
2.ご本人の感じていることを尊重すること
3.診察や入院の可否は最終的に医師の判断に委ねること
この3点を徹底し、ご本人にも「自分の気持ちを理解してもらえた」と感じていただけたことが、搬送につながったと考えております。
最終的に入院という流れになりましたが、本日をきっかけに回復への第一歩を踏み出すことができ、ご家族や関係者の皆様にも安心していただけたと思います。
(ご注意):通院・入院・退院はすべて医師の診断と判断によるものであり、本記載には当事業所の希望や願いも含まれていますが、医師の診断内容とは関係ございません。
男性の方:もの忘れや判断力の低下か?心の病か?
お父様のご様子についてご家族からご相談をいただき、その日のうちに搬送を行いました。
お母様が安心して過ごせるように一時的に別のご家族宅へ避難されているとのことで、「専門の医療機関で診てもらいたい」とのご依頼でした。
当事業所では、ご本人の行動パターンを事前に伺ったうえで、午前4時台から先行スタッフ2名が現地で待機し、6時には看護師と介護士を含む4名体制で対応いたしました。ご本人が休まれている時間帯に声をかけ、スタッフ全員で丁寧に説得を行った結果、落ち着いて車椅子に移動いただき、そのまま民間救急車にご乗車いただくことができました。
ご家族からは「安心しました」とのお言葉をいただきました。私たちも安全に医療機関までお連れできたことに安堵しております。
ご家族が抱えるご不安やご負担はさまざまですが、できるだけ早く受診していただくことが回復への第一歩になると考え、日々出動しています。
また、費用面でもできる限りご家族にやさしい搬送を心がけておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。
男性の方:お酒をやめられない問題
奥様からのご相談を受け、その日のうちに搬送を行いました。
当日は男性介護士3名と女性看護師の4名体制で、民間救急車にてご自宅へ伺いました。
ご本人は体調の影響もあり、朝のうちに対応することとなりました。看護師が時間をかけて丁寧にお声がけを続け、さらに経験豊富なスタッフも加わって、ご本人が安心できるように努めました。事前に「調理道具を扱う可能性がある」と伺っていたため、安全を第一に考え、複数のスタッフで連携を取りながら説得を行いました。結果として、2時間にわたる話し合いの末、ご本人も気持ちを落ち着けてくださり、自ら病院に行く決心をしていただけました。
病院での診察・治療は医師の判断によるものですが、私たちとしては、まず安全に医療へとつなぐことができ、ご家族も安心されたことが何よりの成果だと感じております。これから治療やサポートを経て、ご家族とともに穏やかな生活に戻っていただけるよう、心より願っております。
外国人のお母さん:幻覚や妄想に関する症状
長男様からのご相談を受け、その日のうちに搬送を行いました。
ご本人は生活の中で不安定な様子が見られ、ご家族だけでは対応が難しいとのことで「医療機関で診てもらいたい」とのご依頼でした。
当日はスタッフ4名が対応し、現場近くでご本人を確認できたため、安全にお声掛けを行い、警察にも当事業所の役割や認定状況を説明いたしました。当事業所は東京消防庁や相模原市消防局の認定を受けており、看護師も同行して「説得を中心に安全に搬送する」ことを使命としています。警察も中立の立場で状況を確認していただき、その後の搬送に支障はありませんでした。
ご本人には繰り返し丁寧に説得を行い、約1時間で落ち着いてご自宅を出発いただくことができました。抑制具などは一切使用せず、あくまでご本人の意思を尊重しながらの搬送でした。病院に到着後も大きな混乱はなく、無事に受け入れが完了いたしました。
私たちは、人権を大切にしながら、ご本人が健康的な生活へと戻れるようお手伝いすることを使命としています。今回もご家族のご理解とご協力により、安全に医療につなぐことができました。
あれから3カ月、ご家族が再び安心して生活を送られていることを心から願っております。